Physical activity as a modifiable risk factor in preclinical Alzheimer’s disease というタイトルの論文がnature medicineに報告されました。備忘録として要点を記録します。
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高い身体活動量(特に歩数の増加)は、アミロイドβ(Aβ)陽性高齢者におけるタウ蓄積を抑制し、認知および機能低下を遅らせる。
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Aβ量そのものには影響しないが、タウ進展という「次の段階」にブレーキをかける可能性を示唆。
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特に座位中心の生活をしている高齢者で、歩数を5,000〜7,500 歩/日まで増やすだけでも大きな効果が期待できる。
- 今後は、身体活動介入試験(ランダム化比較試験)で因果関係の検証が必要。
ということで、これまでは認知症予防に1日10000歩がよいのかと認識していましたが、認知症予防の観点では5000歩でも効果がありそうです。
認知症予防効果についてはいろいろ検証は必要と思いますが、歩くことが認知機能に悪いことはないと思いますので、積極的に歩きましょう。
