シヌクレインのPETリガンド開発の論文で小野主任研究員がde Leon Prizes in Neuroimagingを受賞し、2025年7月にTorontoで表題の授賞式が行われました!

今回の研究成果がパーキンソン病、びまん性レビー小体病、多系統萎縮症、種々のシヌクレイノパチーの患者さんの病態解明と治療法の開発につながるよう、さらに頑張っていかねばと思います。
受賞おめでとうございました!
高堂裕平 Yuhei Takado のWebページ
2025年7月24日~27日の間、新潟で日本神経科学学会大会に参加して参りました。AAICの授賞式 in Torontoに参加となった小野主任研究員に代わり、代理で発表と座長を務めて参りました。
Impaired mitochondrial energy metabolism related to astrocyte in the brain of Alzheimer’s disease, Maiko Ono, Kosei Hirata, Rena Kono, Keita Saito, Bolati Wulaer, Jun Nagai, Hiroshi Shimizu, Yasuo Uchida, Yuhei Takado
会の合間には新潟の夏を久しぶりに味わいました。
私自身は病態神経科学・イメージングをメインにしていますが、他の分野の知り合いとも久しぶりに会っていろいろ話をすることができ、とても充実した学会となりました。
今週火曜日にAurhus大学のLaustsen教授、スイスEPFLの元同僚Dr. Mor Mishkovsky、Dr. Andrea Capozziに来日いただき、超偏極のシンポジウムを開催しました。足元の悪い中、超偏極に興味のある先生方に多数ご参加いただき、特別講演の3人から貴重なお話を拝聴することができました。
業務の合間に沢山美味しいものを食べながら、貴重なお話を伺うことができました。スイスー日本共同研究(SNSF/JSPS)のプロジェクトとしての実験もすべてうまくいき、大変充実した数日間でした。
文字通り、 朋、遠方より来る。また楽しからずや の数日間で、あっという間に過ぎていきました。準備に協力いただいた皆様、シンポジウムにご参加いただいた皆様、大変ありがとうございました。
6月1日ー6月4日までソウルで開催されたBrain and Brain PETに参加して参りました。研究分野の観点でアウェイとなる発表は、いつも以上に工夫が必要だと実感しました。次の機会に生かしたいと思います。
興味のある分野のセッションは大変勉強になりました。また、数年前に千葉の研究所で過ごされた学生さんともランチをご一緒でき、とても充実した学会出張となりました。
韓国は初めてでしたが日本からとても近く、疲労感は国内学会と同程度でした。韓国焼肉はとても美味しく、風は湿度が低くてさわやかでした。アジアの国際学会も参加が楽でいいなと思います。2年後は上海とのこと、参加できるように研究成果を積み上げたいと思います。
2025年5月10日~5月15日までホノルルで開催されたISMRMに参加してきました。
日曜日の朝から25分の発表をAlzheimer’s & Dementia: from diagnosis to treatmentのセッションで、Biomarkers for diagnosis: PET/MRI in Alzheimer’s Disease のタイトルで発表しました。時差ぼけの中、頑張りました。
十分準備を行いましたので参加者からは好評いただけたようでよかったです。自分自身が一番勉強になりました。AMPCの先生方、貴重な機会をありがとうございました(ISMRMからのオファーには結構ぎりぎりに来ることもあるようですが(1か月前とか)、返事はYes or はい、だそうです)。
火曜日にはOral pitchでの小野主任研究員の発表でした。アルツハイマーや変性疾患のセッションにもかかわらず、超偏極関係者が複数見に来てくれて充実した議論ができました。
アルツハイマー病のセッションのModerator業務も行いましたが、複数の興味深い発表があり、熱い議論が行われました。
超偏極MR関連の会合では、ビーチ近くで行われためきれいな景色を眺めることができました。雨が時折降るため、遠くに虹がかかっていました。
ハワイは以前の学会では夏だったのでもっと暑かったように思います。今回は風が吹くと涼しさもありさわやかな気候でした。
今回も多くの情報交換ができました。年々ISMRMの参加期間中は忙しくなっているように思いますが、そういう年代なのだと思いますので、気力・体力で乗り切りたいと思います。
来年はケープタウン!1年間また体力をつけて演題も準備して参加したいと思います。
分子研・スピン生命フロンティア合同研究会(自然科学研究所 岡崎コンファレンスセンター)にて、超偏極MRIを中心とした代謝イメージングによる脳研究、というタイトルで講演させていただきました。MRやNMRに関係する異分野の研究者が集い、活発な議論が行われとても刺激になりました。企画いただいた先生方、大変ありがとうございました。
小野麻衣子博士の筆頭著者論文 “Awake brain MRSI reveals anesthetic sensitivity and regional aging effects on [13C]bicarbonate metabolism in mice“ が Frontiers in Neuroimaging に受理されました。
本研究では、マウスを対象に超偏極MRSIを用いて[Bicarbonate]代謝を解析し、覚醒下の実験系が[Bicarbonate]の検出に有用であることを明らかにしました。また、[Bicarbonate]代謝に加齢が影響することを発見しています。従来のマウス実験は麻酔下でしか行えず、[Bicarbonate]の検出は困難とされていましたが、覚醒下の実験系を構築することでこの課題を克服しました。
[Bicarbonate]はミトコンドリア機能を反映する可能性があるため、この評価系は、アルツハイマー病をはじめとする様々な疾患モデルマウスへの応用が期待されています。病態研究への大きな貢献が期待される本成果に、心よりお祝い申し上げます!