PSP病態におけるアストロサイト活性化

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https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ana.26962https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/ana.26797

進行性核上性麻痺(PSP)の前部帯状回におけるアストロサイト活性化の重要性をMRS、バイオマーカー、PET及び病理評価を用いた検討により報告しました。前部帯状回領域ではタウの蓄積が顕著になる前にアストロサイトの活性化が生じている可能性を示しています。前回のアルツハイマー病病態の後部帯状回に続き(https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ana.26797)、PSP病態でも乳酸濃度の上昇がみられ、アストロサイト活性化に関与するエネルギー代謝異常の存在が示唆されました。エネルギー代謝物のフラックスを非侵襲に評価する超偏極MRIが脳病態評価に有用な可能性がありそうです。

筆頭著者の平田浩聖先生 Dr. Kosei Hirata、おめでとうございます!